社長学ABC・続社長学ABC
監督 | 松林宗恵 |
製作 | 藤本真澄 |
脚本 | 笠原良三 |
作品時間 | 91分/104分 |
「続社長学ABC」はDVD未発売
会社名 | 大日食品 |
業種 | 食品 |
社長名 | 網野参太郎(会長:森繁)、丹波久(社長:小林) |
ロケ地 | 東京、台湾、福山 |
【配役】
- 高山圭太郎 ……………. 森繁久彌
- 網野参太郎 ……………. 森繁久彌
- 同厚子 ……………. 久慈あさみ
- 丹波久 ……………. 小林桂樹
- 同登代子 ……………. 司葉子
- 郷司敬之助 ……………. 東野英治郎
- 丹波未知子 ……………. 内藤洋子
- 同隆子 ……………. 伊東ひでみ
- 同あぐり ……………. 英百合子
- 石橋鉄吉 ……………. 加東大介
- 猿渡平一 ……………. 藤岡琢也
- 井関英男 ……………. 関口宏
- 三浦 ……………. 東山敬司
- 花井 ……………. 大矢茂
- 汪滄海 ……………. 小沢昭一
- 時岡マヤ ……………. 草笛光子
- 細川庄子 ……………. 池内淳子
- 木内真沙枝 ……………. 団令子
- 汪夫人 ……………. 陳恵珠
- 順子 ……………. 中真千子
- はるみ ……………. 進千賀子
- 山田 ……………. 山田はるみ
【あらすじ】ネタばれあり
●社長学ABC
大日食品社長の網野参太郎は、親会社大日物産の郷司社長から、大社長の椅子を与えられるこ とになった。参太郎は、社内の動揺を考えて、専務の丹波久を後任の新社長に、総務部長の石橋を専務に、営業課長の猿渡を部長にそれぞれ昇格させた。ところが、大日物産の株主総会で、郷司の親会社社長留任が決まり、参太郎は大日食品会長として丹波新社長を援助することになった。名目は会長でも実際は社長二人と同じであり、社内は大混乱。そんな時、参太郎のもとへ合弁会社設立の話の持ち上がっている華僑の汪滄海が食品関係の視察を兼ねた台湾旅行の話を持ってきた。参太郎は妻厚子の厳重な浮気監視の目を巧みにすりぬけ旅立った。台湾に着いた参太郎は、汪に振舞われた鰻の天ぷらを気に入り大日食品で扱おうと申し出たが、考えてみると自分は会長の身、慌てて、丹波・猿渡を呼ぶ羽目になった。そんな折、参太郎は、汪に招待されて台湾にやって来ていたなじみの小料理屋のおかみ・庄子と再会した。その上、汪の夫人の目が厳しいので、庄子と夫婦という形にしてくれと汪に頼まれ、参太郎ますますご機嫌になった。庄子をホテルの自室に連れ帰った参太郎は、彼女をベッドに誘ったがその時ドアをノックする音がした。そこには、日本から着いた丹波と猿渡が立っていた。しかも厚子からの国際電話での追跡もあり、女性が部屋にいることが厚子にばれてしまう。
それからしばらく、参太郎は会社を休み、厚子と日本各地を旅行した。大日食品と汪との合弁会社の話はうまくまとまった。
●続社長学ABC
大日食品の新社長丹波久はヤング・パワーの起用を考え、網野前社長の秘書井関を営業企画本部課長心得に、成績優秀な新入社員三浦、花井両名を井関の直属の部下として配した。ところが、取引先の汪滄海の姪、梨花が東京の駐在員として、机を並べてからというもの、彼女をめぐっての恋の珍作戦が展開した。その上、井関は梨花の歓迎パーティーを開いたことで、恋人の未知子から梨花との間を疑われる始末。一方、親会社の郷司大社長の一言で大社長の椅子のおあずけをくい、丹波の隣で会長を務める参太郎だが、仕事がなくて、毎日が退屈の連続。そこへ、郷司大社長から広島・福山の珍味海産物の「阿藻珍味」と提携協力して、海外輸出の促進を図れという耳よりな話が持ち込まれた。女房厚子の浮気の封じ込め作戦を巧みにかわして参太郎は福山に向かったがどうも様子がおかしい。仙酔島には東京にいるはずの梨花がいたり、目指す阿藻珍味の会長は不在、社長の阿藻次郎も宴会の途中で姿を消していたり、不思議なハプニングの連続。しかし、丹波はそんなことには無頓着で、美人の芸者珊瑚とイチャイチャ。すっかりあてられた参太郎に井関が、「どうやら汪滄海が阿藻珍味と内密に話を進めている」と報告。帰京後、参太郎は巻き返し作戦に出た。その特命を受けた井関は汪滄海と直接交渉し、梨花の助けもあり、彼にこの話から手を引いてもらうことに成功した。
参太郎には郷司大社長から大日物産の社長を株主総会を待たずに譲りたいとの話があった。井関は梨花にはフィアンセがあることを聞かされ、愕然とするが、しかしこれで未知子とも万事うまくいはずであった。
※「あらすじ」はキネマ旬報データベースの内容を元に誤記の修正や加筆を行いました。