社長行状記

社長行状記・続社長行状記

監督 松林宗恵
製作 藤本真澄
脚本 笠原良三
作品時間 95分/90分

「続社長行状記」はDVD未発売

会社名 栗原サンライズ
業種 服飾
社長名 栗原弥一郎
ロケ地 東京、名古屋、大阪、伊勢、金沢、福井

【配役】

  • 栗原弥一郎 …………….  森繁久彌
  • 同峰子 …………….  久慈あさみ
  • 同太郎 …………….  松村浩和
  • 小島啓吾 …………….  小林桂樹
  • 同洋子 …………….  司葉子
  • 同てつ …………….  英百合子
  • 同啓一 …………….  溝江千里
  • 後藤貫十 …………….  加東大介
  • 佐々又吉 …………….  三木のり平
  • 安中類次 …………….  フランキー堺
  • 町子 …………….  新珠三千代
  • 一二三 …………….  池内淳子
  • 原田伸子 …………….  原恵子
  • 小田中政之介 …………….  山茶花究
  • 同政子 …………….  飯田蝶子
  • 太田剛左衛門 …………….  東野英治郎
  • チオール …………….  スタンリー・V・ヒース
  • チオール夫人 …………….  キャシー・ホーラン

【あらすじ】ネタばれあり

●社長行状記
 既製服の大メーカー栗原サンライズの社長栗原弥一郎は、不況を克服するため、社長自ら紳士服の積極的販売にのりだした が、ライバルの大阪衣料が、中部一帯に強力な販売網を持つ、尾張屋デパートに喰い入り、サンライズの地盤を切り崩しにかかったのを知った。弥一郎は、直ちに佐々営業部長、小島秘書課長と共に名古屋にくり出し、強力な提携を結ぼうと尾張屋デパート社長小田中を料亭に接待した。だが名古屋芸者一二三は、小田中をそっちのけで、旧交のある弥一郎にベタ惚れ。これで先方が機嫌を損ね、折角の親睦も台無しになった。弥一郎は仕方なく大阪パンドラのマダム町子を訪ねた。だが町子は先客に口説かれている最中。意気消沈した弥一郎だが、先客がフランス一流のファッションデザイナー・チオールの日本支配人安中と聞いて、商売気が盛り上がった。世界一のデザイナー・チオールと技術提携して、漸新なファッションで販売網を獲得しようとしたのだ。一考を案じた弥一郎は、美人秘書原田伸子を使って安中を口説こうと仕向けた。効果てきめん、伸子に魅せられた安中はチオール夫妻が来日するという朗報を伝えた。
 チオール夫妻を迎えた栗原サンライズは特に佐々部長が大ハッスル。夫妻の望むパールアイランド、二見ケ浦を中心に、大接待旅行へと向かった。接待の甲斐あって見事チオールとの契約締結の約束ができたが、新たに会社には資金繰りの問題が浮上した。
 弥一郎と小島は全国を飛び回り、集金に努めたが、折からの不景気で回収は芳しくない。残り2千5百万円の不足となったところで、移動中の電車の中で急病の老婆を二人が看病した。この老婆が実は尾張屋デパートの会長とあって、尾張屋から2千5百万円の融資を受けることができた。しかし、せっかく準備できた手形の決済費用と同じ金額がチオールとの契約に必要となった。この金額が用意できないとせっかくのチオールとの提携もご破算になってしまう。弥一郎は貸主の太田に借金の返済と同時に再度同額の借金を申し込んでこの危機を乗り越えた。

●続社長行状記
 大阪で弥一郎の持ち馬サンライズモアが競馬で勝利し、弥一郎と小島はその流れでバーパンドラで祝勝会。そこに大阪支店見回りのための安中が現れ、合流。ところがここで、小島が安中に絡んで、二人が大喧嘩を始めてしまった。
 さて、フランスのチオール商会と技術提携して、見事不況の既製服業界を乗り切った栗原サンライズの社長弥一郎は、チオール商会との提携をより発展させ、安くて魅力のある婦人既製服の製造販売に乗り出すことを思い立った。一方、接待費は抑えられるし、パッパと芸者とも遊べないとあっては、派手好きの佐々にとっては、なぶり殺しにされるのと同様の苦痛だ。
 そんな時、いよいよ安中が、生地を仕入れるための実地見学に、福井に出向くということになった。佐々が待ち望んでいる絶好のチャンスだ。勇躍した佐々の安中らへの接待ぶりは完壁だった。
 福井に入る前、弥一郎は金沢の街を歩きながら、小島にほろ苦い青春の思い出を語った。金沢は、旧四高時代に芽ばえたプラトニック・ラブのゆかりの地だった。その夜、弥一郎は金沢の親友・金沢大学教授富岡と飲食し、富岡から教え子が経営している繊維会社、不二丸繊維を紹介された。翌日、弥一郎は不二丸繊維の関連工場を安中らと見学し、弥一郎はこことの取引を決めた。
 やがて、この視察旅行も滞りなく終わり、一行は東京に帰った。が、それを追っかけるように、富岡がやってきて、弥一郎に不二丸繊維への回転資金の融資を申しこんできた。義理と人情にからまれた弥一郎は、無理を承知で、これを承諾し、会社からは自分への借金としてこれを用立てることにした。仕方なく弥一郎は、自分の私財である、株と馬を売り払うことにした。
※「あらすじ」はキネマ旬報データベースの内容を元に誤記の修正や加筆を行いました。


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